「Sibelius(シベリウス) は細かく設定しなくてもスピーディーに仕上げることができ、ミュージシャンにとっては使いやすい。ユーザーも増えている。」
という話をまわりで聞いて気にはなっていたのですが、やはり値段がネックで、なかなか試すことができませんでした。通常のSibelius Ultimateの永年ライセンス版(買い切り版)は8万円ほどします。
しかし今回の楽譜作成ソフトfinaleの終了に伴い、なんとSibeliusもクロスグレード版(乗り換え購入版)を2万円台で出してきました!2024/12/31までの限定です。
もともと2万円ちょっとでクロスグレード版が購入できるDorico(ドリコ)を乗り換え先として検討していたのですが、Sibeliusをお試し使用してみることにしました。
finaleユーザーにとって気になるのはXML変換した楽譜の再現度です。Sibeliusがどこまで元のfinaleと同じような楽譜に変換してくれるか。。
今回は元のfinale楽譜と変換後のSibeliusとDoricoの楽譜を比較をしてみました。前回のブログ「finale(フィナーレ)ユーザーがDorico(ドリコ)を使ってみた」でも使用した2つの楽譜を使いました。
finale 元楽譜
1ページ内に短い曲を2曲と、空の10小節の五線を配置したもの
Dorico:全曲が全てつながってしまいました。
Sibelius:すべての曲がちゃんと独立したまま再現できました。配置が少しずれてますが、五線をマウスでドラッグ+ドロップして、30秒ほどで元の楽譜のように配置できました。
finale 元楽譜
クラシックのスコア譜
Dorico:一応再現できてるのですが、レイアウトの問題が発生してページがずれています。
Sibelius:1ページに配置する小節の数や位置なども元楽譜と同じように再現できてます。題名のテキスト文字などもほぼ元楽譜通り配置できてるのもうれしい!
あと実際に楽譜を打ち込む作業ですが、個人的には・・Sibeliusの方がやりやすいかなと思いました。五線の配置移動なども直接のマウス操作でできますし、わりと感覚的に使える感じです。音符入力の際にテンキー(ショートカット)表示できるところも初めての人にも導入しやすい点かと思います。
Sibeliusのテンキー表示
Doricoはまだ新しいソフトということで、これからさらに使いやすく進歩していくと思います。Yamahaが親会社なのも安心です。
SibeliusはXMLファイルの再現度も高く、実際の入力も感覚的で使いやすく感じましたが、歴史がとても長く発展してきたソフトなので、finaleのようにならないか少し心配もあります。(もしそうなったら、DoricoがまたクロスグレードしてくれるでしょうW)
どちらのソフトもfinaleのような複雑なメニュー構造ではないと思うので、少し使えばすぐに慣れると思います。
Sibelius Ultimateの体験版のダウンロードが少しややこしかったので、次のブログでやり方を書いてみようと思います。
コメント(名前 メール サイトは必須ではありません)